【競馬雑記】競馬を一生の趣味として続けていく上で考えたい3つのこと

いつも「陽気な馬券が地球を回す」をご覧いただき、誠にありがとうございます。
デロリアンです。

大波乱の日本ダービー、皆さんお疲れ様でした。
個人的には◎ヴェロックスの単勝が紙くずとなりましたが、復活の浜中JKが初のダービー制覇は競馬ファンとして素直に嬉しく思います。

今回は競馬の予想を少し離れて、たまには何か書きたいと思いつき、競馬を一生の趣味として楽しんでいくためにはどうすればよいのかを書いていきます。


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(前提)馬券を当てるのと儲けるのは別の話

競馬を楽しむ方法はいろいろありますが、最も楽しみ易い方法は馬券の購入です。そして馬券を当てるのはとても簡単です。その方法とは…

全通り買えばいいのです。10頭立てのレースであれば単勝を10点、これを買えば必ず的中できます。

でもこの方法を実践する人はほとんどおりません。だって、これを続けていればまず儲かりませんので。

では、皆が指示するレースに最も勝ち易いと思える、1番人気の単勝を買い続けるというのはどうでしょうか。
これも的中率こそ高いのですが、これを続けていくと収支はマイナスになります。

どういうからくりになっているかというと、まず競馬とは公営ギャンブルです。ギャンブルは胴元が運営する費用と利益を捻出する必要があります。

それをどこから調達するかというと、これは皆さんのお財布からです。馬券購入の売り上げから捻出します。

一般的に馬券のPAYOUTは75%と言われています。残りの25%はどこへ行ってしまうのかというと、胴元のお財布に入る訳です。
まずは馬券の売り上げを集めて、そこから運営資金(レースに参加した馬の賞金とか、関係者の給与とかその他もろもろ)を差っ引いて、それを馬券の配当として配る訳です。

勝ち馬投票法ごとの払い出し率
http://www.jra.go.jp/keiba/reimbursement_rate/index.html

つまり万馬券が出ようが、ガチガチ決着だろうが胴元に入る金額はすでに確保できており、万馬券が出ようがWIN5で1000万の配当が出ようが懐は痛くもかゆくもありません。

唯一まずいのは馬券全体の売り上げの減少、つまり参加者が減って全体収益が減少してしまうことです。

なので、「競馬はクリーンなイメージのギャンブルですよ」と有名人を使ってCMをバンバン打ってたりします。

少し話が逸れましたが、単純に1番人気を買い続けているだけではほぼPAYOUTは75%付近(下手すればもっと低くなる)で推移します。
馬券で儲ける、つまりPAYOUTを100%以上にするためには、人と違う観点とそれなりのマインドを持って臨む必要があります。

1.感情のコントロール

みなさんはお小遣い制でしょうか?よほどのお金持ちでない限りはお金は有限ですし、独身貴族の方でも生活費を考えれば1ヵ月で使える金額は限られているでしょう。

馬券に限らずギャンブル全般に当てはまることですが、どんなに利益を考えて行動していてもなかなか結果を出せずに負けが込むことがあります。
パチスロの設定6(一番勝てるPAYOUT 100%以上の設定)を終日打って負ける、なんてことは何度も経験しています。

人の面白いところは、お金がかかっていると冷静な判断が行えなくなる点です。馬券を買う際にはどうしても“感情”が入ってしまいがちです。

こうなったらいいな、この馬が好きだから勝ってもらいたい…こうした感情はときに大きな弊害になります。

例を挙げると、予算2万円で勝負レースで1万円5000円負けてしまい、「次のレースで取り返してやる」と買う予定がなかったレースで残りの5000円を4倍以上のオッズに賭けて取り返そう、と馬券を買う行為。

もちろん当たればその日の収支はプラスに転ずることでしょう。ただ、たいして予想もしていなかったレースを本当に当てられるのでしょうか。負ければオケラです。

これはもう競馬ではありません。ただのギャンブルです。どの馬が来るかを予想するのではなく、どの馬券を買ったらお金が返ってくるのか、しか考えていません。本末転倒の行為です。

競馬とは過去のデータやオッズなどを客観的に捉えて、もっとも的中する可能性が高いレースを見極めて選択して、馬券をチョイスして、自分の限られた資金をどのように配分するのかを考えるゲームです。

感情に流されている限りは冷静な判断は行えないでしょう。

2.勝負できるレースを見極める

よく、馬券で利益を出している人は「馬を選ぶのではなく、レースを選ぶ」というのを耳にします。

競馬は2場開催であれば1日で24レース、3場開催なら36レースも開催されます。そのすべてのレースでレースが終わると順位が決まるわけですが、その着順予想は難しいレースもあれば、明らかに簡単なレースもありますし、当たる可能性が高くても配当がつかない(利益が出にくい)というレースもあります。

限られた資金で参加する以上は1レースを1000円の予算だとしても36レース参加すれば36000円の掛け金となります。
実際には馬券を購入する上で1レース1000円、という予算はちびちび遊んで賭けるのであればまったく問題はありませんが、利益を出そうとすれば難しい金額です。

ここでも簡単な例を挙げますが、今日の競馬で30000円の利益を得たAさんとBさんが居たとしましょう。
今夜はお寿司かステーキかしら。

Aさん:軍資金1000円でパドックを見て物凄く調子がいい単勝31倍の大穴馬の単勝を1点勝負した。これが見事に的中。31000円の払い出し

Bさん:軍資金10万円で明らかに確勝級の本命馬が居たので、万が一負けてしまっても3着以内は固いと考えて複勝1.3倍を1点勝負。無事に的中。130000円の払い出し

同じ30000円の利益を得ていますが、その的中率は明らかに違います。AさんがBさんと同じ方法で馬券を買うと、儲けはたったの300円です。大きな金額を失うリスクはゼロではありませんが、軍資金が多いほうがいかに利益を出すのが容易いかがわかります。

よく大口で単勝 ○○○万円が入った!とかありますが、いいですねお金持ちは。
実際にはここまでの軍資金を確保できる方はなかなかいないのが現実です。

ではどうするかというと、その日開催されるレースの中から勝算があるレース、あるいは穴で狙いたいレース、つまり馬券を購入する理由を明確に持って、そのレースに資金を集中するのが最も効率良く利益を出す近道となります。

極端に言えば、その週で勝算のあるレースが見つからない場合は「馬券を買わない」のが正解です。
あるいはすべてのレースを購入するのではなく、馬券購入に強弱をつけます

デロリアンは競馬中毒者なので毎週レース予想と馬券購入に勤しむのですが、予算は1レース1万円までを上限、1週末あたり3万円を上限と設定しています。
勝負レースなら上限いっぱいまで購入しますし、自信がないレースは買わない、あるいは予算を下げて購入します。

今週の日本ダービーでは2番人気のヴェロックスの単勝 4.3倍 に10000円の1点購入をしました。
結果としては外れてしまいましたが、明確に理由を以って臨んだ結果であり、後悔はありません。

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今はまだ回収率100%には及びませんが、これが出来るだけでも手元に残るお金は大きく変わります。

せっかく予想したのに馬券を買わないのはつまらない、というのであれば予想ゲームに参加する、という方法もあります。

netkeibaさん
https://www.netkeiba.com/

俺プロ、という予想大会をやっています。上位に入ると商品がもらえます。

3.適切な馬券種を選択する

「明らかにこの馬が勝つだろう」
「一発穴を空けるのはこの馬かもしれない」

さて、どの馬券を買いましょう。

競馬で勝てない人の原因の1つに“馬券の選び方が悪い”というのがあります。

「断然人気の馬が1着だとは思うけど、配当が安いな~、よし、相手を5頭決めて流そう」
「穴を空ける可能性はあるけど、ギリギリ3着に届くかどうか…ワイドで人気馬に流そう」

どちらも正解で、どちらも不正解です。

まずは、「断然人気の馬が1着だとは思うけど、配当が安いな~、よし、相手を5頭決めて流そう」ですが、
その相手5頭は本当に連帯してくれるのでしょうか。5頭に流すとして合成オッズは単勝のオッズを上回っているのでしょうか

合成オッズが見合わなければ素直に単勝1点に資金を配分したほうが利益が出ますし、相手が抜けるリスクは回避できます。
逆に、馬連で購入していれば万が一2着に敗れてしまったとしても、相手の馬が来てくれれば的中となります。

「穴を空ける可能性はあるけど、ギリギリ3着に届くかどうか…ワイドで人気馬に流そう」
この場合もしかり、人気馬は本当に一緒に馬券になってくれるのでしょうか。せっかく穴で狙って来てくれたのに相手抜け。これは辛いです。複勝1点勝負なら的中できていたのに。

つまり、馬券種を選ぶに至っては様々な思考が必要であり、勝負するレースの状況や分析によって馬券種を変えていくことが重要ということです。

さいごに

馬券で儲けよう、と考えること自体が間違いです。
せどり、株、FX、パチンコパチスロ、etc…いろいろありますが、真面目にコツコツ働くのが正解です。

ただ、競馬はやればやるだけ知識と経験が蓄積しますし、何より毎週末楽しみがある、というのは良い事。一生の趣味にするためにも、少しずつでも回収率は向上していきたいものですね。

ABOUTこの記事をかいた人

出走馬の馬柱と追い切りを判断材料に展開、馬場を絡めた予想をしています。重賞とメイン前後、裏開催の平場レースをぼちぼち予想していきます。勝負事なので勝敗は大事ですが、それよりも納得した勝負をして公営競技としてレースを観戦できる心のオアシスとして競馬と接していきます。